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ハイダロ模様

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アジュラック染めの数ある模様の中で、ひときわシンプルで可愛らしいこの模様のことがずっと気になって、染め職人にコンスタントに染めてもらっていました。

 

可憐な小花のような、宇宙人のような、不思議なこの模様はハイダロ(Haidharo)という名前だそうで、アジュラックを染めているグジャラート州カッチ地方の田舎に住む女性たちが着る「ガーグラ」と呼ばれるスカート用に、太古から染め続けられている模様のようです。

 

正式な配色は写真右側の黄色で、モチーフはやはり草木だそうですが、正確なことは分からないそうです。

 

この模様を着る女性は限られており、結婚したばかり、あるいは婚約済みの若い女性、限定だそうです。

 

それを知ってびっくり。

この地域の慣習では、ほとんどの人がお概ね10代前半、12、3歳でお見合いをし結婚するので、そんなに若い女の子限定だったのかと、びっくりしました。

 

この模様が、初々しく可憐に見えていた訳がようやく分かりすっきりしました。

 

そして結婚生活の初期は、ずっとこの模様のスカートを履き、長男が結婚するか、40歳を過ぎたら、今度は違う模様の深緑色のスカートに履き替えるのだそうです。

 

そして夫が亡くなり未亡人になると今度はまた、深い紺色の別の模様のスカートに変わるのだそうです。

 

女性の人生のステージが、スカートの模様で一目瞭然なのですね。

 

インドではこのカッチ地方のみならず、あらゆる地域で、既婚か未婚か、未亡人かを判別するための女性の衣裳がこまかく存在します。

その意味は一体なんなのか?

 

インドを旅すると真っ先に聞かれる質問、

「サディー ホギャ?(結婚してるの?)」

 

その事がそんなに重要かと、思うけれど、インドの人にとっては日本人とは比べ物にならないくらいの人生の一大事であり、人生の大半を占めるファクターである「家族」や「子孫」。


この模様にそんな彼らのアイデンティティーが表れていました。

 

では、この模様は現代日本に住む私たちは着てはいけないの?

いえいえそんなことはありません。

 

古典の模様はいつの時代も魅力的で、代々と受け継がれる強さがあります。

 

Haidharo黄色

Haidharo紺

 

 

aki

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