GAYA | Blog

4-1-8 Koiso bldg 1F Kudan-minami Chiyoda Tokyo
続・バロートラへの道 (5)


プールサイドに上がって、夜空を見上げた。

そこにはお月様が静かに輝いていた。


するとふと、ジャイサルメールにあるジョラのホテルの従業員が教えてくれた、歌の歌詞が頭をよぎった。


それはある気だるい昼下がり、数人の従業員たちとテレビを囲んでいる時だった。

いつものように、いろんなボリウッド映画の挿入歌シーンだけが、テレビで繰り返し流れていた。


画面は美しい女優さんが、月光降り注ぐパティオのセットで、ヴェールを纏い、歌い踊る姿を映し出していた。

従業員のひとりが、この歌の歌詞の意味が分かるか?と聞いて来た。

私がなんと歌っているのかと訊くと、彼は英語に直して教えてくれた。

それはこんな歌詞だった。




こんなにも 月が美しいなんて

はじめて知ったわ

あなたに出逢うまで

私はずっと 

ヴェールを被って(心までも覆って)

生きてきたから



泳ぐのと笑うのに疲れて、遊ぶみんなをプールに残して、私は先に部屋に戻った。

さっきまで、ひとりで部屋でうじうじしていた気持ちがまるで嘘のようだった。


(つづく)


aki


<< 続・バロートラへの道 (4) | main | 続・バロートラへの道 (6) >>
CALENDAR
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< January 2018 >>
SELECTED ENTRIES
CATEGORIES
ARCHIVES
PROFILE